2018年4月13日 (仮訳)南米の熱帯外地域においてナンヨウスギ属植物に生じた新種の地衣、Palicella lueckingii Rodriguez-Flakus, P. 2018, Palicella lueckingii (Lecanorales, Ascomycota), a new lichen species inhabiting Araucaria from the extratropical South America. Phytotaxa. Available at: https://www.biotaxa.org/Phytotaxa/article/view/phytotaxa.344.1.3 [Accessed April 13, 2018]. 【R3-05030】2018/4/13投稿 【お読みください】 大菌輪のコンテンツ「論文3行まとめ」は、あくまで論文の検索の補助として提供されている情報です。作成者は専門家ではなく、翻訳や内容の解釈が誤っている場合がありうるので、正確な情報は必ず元の論文で確認してください。また、このページのリンクは必ずしも有効ではありません(大菌輪未掲載の種や、MycoBank/Species fungorum未登録の種がありうるため)。 3行まとめ チリの温帯林においてチリマツの樹皮に生じた地衣の一種を検討し、Palicella lueckingiiとして新種記載した。 本種は分子系統解析でPalicella属クレードに含まれ、同属の4番目の種として記載した。 本種は同属他種とは子器の粉霜や子嚢胞子のサイズ、地衣成分などで区別された。 Chile, IX Región, de la Araucanía, Malleco, Reserva Nacional Malalcahuelo, very close to Lonquimay Vulcan (新種) Palicella lueckingii Rodr. Flakus 語源…ドイツの地衣学者、Robert Lücking博士に献名 【よく似た種との区別】 Palicella glaucopa 南米に分布する 樹皮生地衣である 子器がレキデア型 子器が黒色 子器に縁取りを有する 子器盤がP+さび橙色 地衣成分としてパンナリンおよびキサントン類を含む ITS領域に基づく分子系統解析で近縁 本種と異なりチリマツではなくナンキョクブナ属植物などを宿主とする 本種より地衣体が比較的薄い 本種より子器のサイズが大きい 本種と異なり子器に粉霜を伴わないのではなくほぼ粉霜を伴わない~豊富に有する 本種より子嚢胞子のサイズが大きい 本種と異なり果殻内部に油滴を含む 本種と異なり地衣成分としてアルトテリン、ゼオリンを含む 本種と異なり主要な地衣成分としてチオファン酸を含むという特徴を欠く 本種より子実層の幅が広い 本種より子嚢胞子のサイズが大きい ITS領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される Palicella filamentosa 子実層の幅の範囲が重なる ITS領域に基づく分子系統解析で近縁 本種と異なりチリではなく北米およびヨーロッパなどに分布する 本種より地衣体が薄い 本種と異なり子器盤がP+橙色ではなくP陰性 本種と異なり子器に粉霜を伴わないのではなく伴わないか僅かに伴う 本種より子嚢胞子のサイズが小さい 本種と異なり果殻内部に小粒を含む 本種と異なり地衣成分としてウスニン酸を含む 本種と異なり地衣成分としてパンナリンおよびチオファン酸を含まない ITS領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される Palicella schizochromatica 子実層の幅の範囲が重なる ITS領域に基づく分子系統解析で近縁 本種と異なりチリではなく北米などに分布する 本種と異なり子器盤がP+橙色ではなくP陰性 本種と異なり子器に粉霜を伴わないのではなく伴わないか僅かに伴う 本種より子嚢胞子のサイズが小さい 本種と異なり果殻内部に油滴および小粒を含む 本種と異なり地衣成分としてウスニン酸を含む 本種と異なり地衣成分としてパンナリンおよびチオファン酸を含まない ITS領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される